三国丘陵の自然を楽しむ会ブログ

福岡県筑紫野市と小郡市、それに佐賀県基山町にまたがる三国丘陵の里山の自然を楽しく観察する「三国丘陵の自然を楽しむ会」のブログです。
ボロボロノキつながりで
久留米のGさんのボロボロノキの花の記事、とても面白かったですね。
近所を見てみましたら、こちらにも、柱頭が飛び出した株と、引っ込んでいる株がありました。

花のタイプが2つあるとは、知らずに画像を撮っていました。

柱頭がヘッコンでいるタイプに、これが来ていました。柱頭が出ていたら、潜り難そうだけど、どうでしょうね。
ヒラタハナムグリRIMG0119  ヒラタハナムグリRIMG0124

他にもハナノミの仲間?がいました。
ハナノミの仲間RIMG0137

柱頭が飛び出したタイプと、見えないタイプ、訪花昆虫に違いがあるでしょうか? ないでしょうか? 来年はそういう目で観察してみようかなと思いました。

というのも、もうほとんどの花が散ってしまいましたから。少し膨らみはじめたものも出てきました。
膨らみ始めたRIMG0163

この株の下には、ベニツチカメムシが集団でいます。いつ動き始めるんだろうと時々見ていました。
昨日も買い物帰りに、ちょっと寄ってみたのですが、この時は、冬に比べると、少しバラけた感じはありましたが、どれもじっとしていました。

今日は、随分広がったみたい。  そして、結構動いているものがいました。 ♀を♂2で奪い合ったり、交尾をしようとしたり。
ベニツチカメムシRIMG0122  奪い合いRIMG0126  ベニツチ上♂下♀RIMG0132


カップルも何組かありました。
交尾中RIMG0138  

久留米のGさんに、教えていただいたのですが、「このカメムシは、ボロボロノキの経過とフェノロジーが一致する」とのこと。花が散る頃が、交尾の時期ということなのでしょうね。

さて、観察してると、手がチカ~となりました。 嫌なのも出てきました。これからの観察には、蚊よけも必要になってきそうです。
蚊RIMG0164

代表M










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ボロボロノキの花なのに、二通りある!?

三国丘陵にもあるボロボロノキ、高良山ではまだ花をつけていました。

二本のボロボロノキの花をよくよく比べてみたら、ちょっとした違いを発見しました。
最初の木に咲いてる花は、めしべが筒状の花から飛び出して見えていました。
そして次の木ではどの花を見ても、めしべが出てなくて外からは見えませんでした。
ボロボロノキの花

ものの本を見ると、このように二通りの花をつけるタイプの種を「異(型)花柱性の中の二型花柱性」だと書いてありました。

植物にとって、一般的には自分の花粉が自分のめしべに付着することは、好ましいことではないそうです。
異なる個体(群落)の花粉を運んでつけてほしいのだそうです。

そこで、個体ごとに花粉(おしべ)の位置と柱頭(めしべ)の配置を工夫することで、媒介する昆虫などの体の違う位置に花粉がつくように
おしべとめしべの位置を逆転させている種もあるのだそうです。

ボロボロノキの花

下記の図は、「植物形態学 福岡教育大学」の「送粉と受粉の分離」の項、「異花柱性」に出ていました。
(理科教育講座 福原達人准教授  fukuhara@fukuoka-edu.ac.jp)
図の左の花に来た昆虫が付けた花粉は、右の花に飛んで行くとめしべの位置に花粉があることになるので、
うまく受粉ができるということだそうです。
逆に移動した昆虫も、同様に受粉しやすい位置に花粉がついていることになります。
図
ボロボロノキの花

こんな仕組みを持つ種には、サクラソウやサツマイナモリ、アリドオシなどがあるようです。

ちょっと面白い受粉の仕組みだったので、ご紹介します。
連休もお暇な人は、実物を見に行ってみませんか。

以前いくつかの図鑑を見てたら、ボロボロノキは雌雄異株だとか、花穂の上部に雄花があるとか、
雄花は下部にあるなどと書いてあったので、ちょっと変だなと思っていましたが、ようやく疑問が解決しました。

久留米のG
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ガマズミ
少し前の画像です。
林内のガマズミで花が咲き始めました。とたんに虫たちで賑やかになりました。

花にいるのは、誰でしょうね。赤い体のコメツキムシの仲間かもしれません。  
コメツキムシの仲間?RIMG0351

こちらは葉にいた同じく赤い体。カスミカメムシの仲間でしょうか? キク科に似た色のものがついているのを良く見かけますが、同じかどうかはわかりませんでした。
カスミカメムシの仲間RIMG0334  カスミカメムシの仲間RIMG0336
何をしているのかと思ったら、ちゃんと口針を葉の支脈につけているみたいです。葉っぱのジュースが水滴になって葉の上にありますね。

こちらはジョウカイボンの仲間。こちらは花にやってくる虫狙いで飛来したのでしょうか? 赤い胸と、翅縁の明るい色が、なんだかおしゃれな感じです。 おしゃれな模様は、こちらも一緒です。ヨツボシハムシでしょう。幼虫の食草はカラスウリなどだそうです。
ジョウカイボンの仲間RIMG0303 ヨツボシハムシRIMG0304

葉裏ではタマバエの仲間が産卵しているように見えました。その後この個体は、葉の表にまわって、花柄をのぼり、分岐するあたりにまた産卵したようでした。虫こぶはつくでしょうか?
ガマズミRIMG0237  ガマズミRIMG0248


それにしても、この蕾から花へのグラデーション、なんてきれいなんでしょう。花がより白く見えます。紫外線が当たると昆虫にはどう見えるのでしょうか? 
ガマズミの花RIMG0356

提言の件で、ごたごたがあったので疲れてしまいましたが、この画像を見ていると、そんなものがス~と消えていきます。

代表M


 



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ケリの営巣
管理人様、ご無沙汰しています。石鹸屋のT崎です。

うちの会社の前が田んぼなのですが、二毛作中の麦畑にケリが営巣しているようで他の鳥を激しく威嚇しています。

ケリ

飛ぶ姿も撮りたかったのですが、 早すぎてついて行けません。九州ではケリはあまり珍しくないのかな?




T崎さん、ケリの投稿ありがとうございます。私も小郡で2度ほどしか見たことがありません。管理人さんが、詳しくご解説くださいましたので、読んでください。なかなか面白い習性のようですね。 代表M




管理人さんからのコメントです。

ケリは松永さんもご指摘のとおり、あまり数は多くないものの、「いるところには必ずいる」ちょっと変わった性質の鳥だと思います。
つまり、ちょっと広々した田園地帯のような場所で年中暮らしているのに似たような環境の場所でもいないところにはいない印象です。しかも毎年結構な数繁殖成功しているようなのに、あまり生息域を広げているようでもないということなんです。とても土着性の強いとしか言いようがないわけです。

私が知っているのは空港の東側志免町粕屋町の田園地帯、それに福津市福間の田んぼあたりの2箇所ですが、上記のようなことがあてはまります。もしかしたら花立や松崎あたりもそういう感じなのかもしれません。T崎さんの会社あたりもですね。

巣は田畑の中にドンと作りますので、農耕作業とバッティングする感じになりますが、お互いずっとやってきた間合いで成立しているのだと思います。営巣中は親は大変攻撃的で、他の鳥はもちろん、人間でも近くを散歩している人にでもけたたましく鳴きながらどんどん攻撃します。

ハヤブサの若いのが飛んできたのを見たことがあります。十数羽ほど、つまり数家族が緩やかな群れのように生活していましたが、こういう非常時だからでしょうか、組織的に対応するようで、1羽のおそらく♂が出撃して進路を遮るように飛び、あとはみんな草丈の比較的高いところに避難していました。数分間の攻防の末、ハヤブサが諦めて去っていきましたがたまに捕食されているだろうと思います。

♂と♀は見分けが私はわかりませんが、若いのはいかにもという感じですし、もう少ししたらヒナも出てくるでしょうから遠くから観察するとかなり面白いと思います。

ヒナはいわゆるヒナという感じの白っぽいモシャモシャですが、脚が長くてアンバランスの可愛さがありますよ。

年間通して観察するのには最適な鳥ではないかと思います。全国的にも「いるのはいるけど」という感じで謎の多いレッドデータ系のことでも情報不足な鳥のようですし。

レポート楽しみにしてます(笑)。



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ザトウムシの幼体
4月15日午後、簡保跡地を巡ってみました。
倒れた立札の裏に、ザトウムシを見つけました。
ザトウムシの幼体

去年の秋か冬の観察会の時に、「クサイチゴの坂道」の大きな桜の根元に倒されていた立札の裏に、
ドロバチの巣があったのを覚えてますか。その立札です。
裏を見るとドロバチの巣はなくなって、その代わりにザトウムシの幼体が1頭じっとしていました。
体長(長い脚を入れずに頭から尾端まで)は、1cmくらいでした。
間もなく成体になるようで、体長は成体と同じくらいに見えました。
ザトウムシの仲間では、大きな方です。

ゴホントゲザトウムシという種で、以前桜のトンネルに張ってあるロープの杭のそばに数頭の成体がいました。
鳥取大学の鶴崎先生に、種名を確認してもらいました。
5月には、成体(親)になるそうです。

久留米のG  
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ネザサの花
この日は朝冷えたものの、その後気温がぐんぐん上がってきたので、溜池のトンボを見に行ってきました。

畑の縁のフキは塔に。林内には、1本だけしかないマムシグサが、清楚な感じでお出迎え。ギンリョウソウは頭が少し見えていました。
フキP4080116  マムシグサP4080117  ギンリョウソウP4080119

池の浅い部分にはタヌキモの仲間。いましたいました。羽化して初飛翔、ふわりとウマノアシガタにとまった一瞬。タベサナエです。でもすぐに上に上がってしまいました。他種のトンボは見つからず。ツマキチョウやスジグロシロチョウが何頭もひらひら飛んで賑やかです。
タヌキモの仲間P4080136  タベサナエP4080139

チョウを撮ろうとしてレンズの先が捕らえたのは、これ。何? この可憐なイネ科の花は。
ネザサの花P4080123  ネザサの花RIMG0122 ネザサの花RIMG0123
スズメノヤリよりは少し背丈がある程度。図鑑を調べても出てきません。M口さんに聞いてやっとわかりました。
この写真では葉がわからないけれど、ネザサの花ではないか、とのこと。ネットにもありました。どうやらネザサの花でいいようです。あのネザサがこんなかわいい花をつけることにびっくりしました。

この日はセンダイムシクイがチョリチョリジーと何度も鳴いたり、頭上をサシバが舞ったりして、初夏の到来を告げていましたが、冬鳥のミヤマホオジロやクロジ、そして、コナラの花にはマヒワが群がったりと、なかなか賑やか。
サシバP4080143

林縁では、ハゼノキやシロダモの新芽がきれい。 暗い林内ではアリドオシもぷっくりとした蕾をつけていました。
ハゼの仲間P4080164  シロダモP4080168  アリドオシ蕾RIMG0133

代表M
 



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ラジオ番組のお知らせ
久留米のGさんから、下記のラジオ番組についてのご紹介です。 興味のある方、どうぞ聴いてみてくださいね。久留米のGさん、ありがとうございました。代表M




NHKラジオ第2で今月の毎週土曜日に「野鳥観察の際に必要な用語や野鳥とのつながりから日本語の面白さ」を
考えるという放送があります。

http://www.nhk.or.jp/r2bunka/nihon/index.html

タイトルは「野鳥観察にかかわる言葉」。講師は、NPO法人自然観察大学学長:唐沢 孝一氏です。
本放送が21:00~21:30、次週の土曜日15:10~1:40に再放送があるそうです。
観察会の日にお知らせしようと思ってましたが、かないませんでした。

久留米のG
連絡やお知らせ | コメント(0) |permalink
トンボも出てきましたね。
ここのところ、また少し足踏みしている季節ですが、先週には、谷地になった湿地でアサヒナカワトンボの羽化も確認できました。
アサヒナカワトンボP4030093  アサヒナカワトンボP4030088

谷の手前の畑の土手です。ワラビもちょうどいい感じ。 クサイチゴの花も咲き、キアゲハも飛んでいました。
やはり、管理されているところには、ヒメハギが咲いています。
小道の壁RIMG0080  ワラビRIMG0093

ヒメハギRIMG0083  キアゲハP4030105

タチツボスミレ?RIMG0090

この場所では畑のご主人から掘りたての筍をいただきました。勝手に入って掘っていく人がいて、迷惑しているとのこと。この季節、里を歩くと良く聞く話です。困ったものですね。 草刈も山の管理も大変だとのことでした。

代表M







自然観察全般 | コメント(0) |permalink
本日(4月6日)の観察会は中止します。
雨の新緑はきれいなのですが、風も少し強くなってきました。
大事をとって本日の観察会は中止します。


観察会を中止したときは、会報は出していないのですが、原稿もいただいておりますので、発行する方向でいこうかなと思っています。

代表M



観察会 | コメント(0) |permalink
若葉
サクラも終わり、木々は芽吹きの季節から若葉に移りつつありますね。このコナラでは、雄花がしっかり垂れ下がっていました。でも、カクンと曲がっているものなんかも。誰かさんが卵を産んだのでしょうね。
コナラの雄花RIMG0023

ところで、まだ芽吹いて間もないこの小さな葉の縁が一部が曲がっています。日に透かしたら、何かついているみたいでした。裏には、小さな卵がありました。
コナラの葉RIMG0044 コナラの葉裏RIMG0036 
葉の縁が裏側に曲がっていたのは、この卵が葉裏の毛に張り付いていて、葉が成長するにしたがって、卵に引っ張られていたからなんですね。

卵を拡大すると小さな眼も見えました。別の葉の裏にもあって、そちらは、中が透けて見えています。
卵RIMG0041  卵RIMG0042

どんな子が出てくるかと思ったら・・・
ハバチの子RIMG0023  ハバチの子RIMG0026
ハバチの子でした。可愛いですね。

さて、明日は荒れ模様となっていますが、気象庁の予報では、この辺は注意報も出てないので、とりあえず、明日の朝の様子をみて観察会をするかどうか決めたいと思います。
中止の時もそうでない時も、お知らせしますので、参加を予定されている方は朝ブログをチェックしてください。

代表M
昆虫(アリ、ハチ、ハエ) | コメント(0) |permalink
カワラヒワの巣
3月30日の朝、庭のエゴノキの枝で、ピイ~、ピイ~と繰り返しカワラヒワが鳴いていました。
カワラヒワRIMG0069

どうしたのだろう、と見ていると、もう1羽がやってきて、2羽で連れ立って裏の空き地のアカメガシワの木に。1羽が翼を震わせ、もう1羽に餌をねだっています。口移しに餌を与えているようです。どうやら、求愛給餌という行動です。

しばらくすると、1羽がまたエゴノキに戻ってきてピイ~、ピイ~。もう1羽が帰ってくるとお出迎え。そして、また餌をもらっていました。 こうして♂を待っている♀のカワラヒワですが、そばを鳴いて通るカワラヒワがあっても何の反応もしないこともあります。きっと連れ合いとそうでないものはわかるのでしょうね。

お昼過ぎにアラカシの枝に巣があるのを見つけました。
巣の場所RIMG0068

階段の窓からそ~とのぞくと、座っていました。卵を産んでいるのでしょうね。 でも、この日は外に出て、♂を待っている時間も結構ありました。母親になるよりは、食い気の方が勝っているのかもしれません。
カワラヒワP1050463

次の日になると、ぐ~んと静かになって、2羽でいるとき意外はほとんど声をたてません。母性が育ってきたのでしょうか。

今朝、またそっと巣を窓越しに見てみました。静かに座っています。
カワラヒワP1050493

と、♂の声がして、巣の中の♀も鳴いて盛んに動き出しました。→は♂の脚です。ちゃんと♂は巣まで♀のために餌を運んできているのですね。
カワラヒワP1050505  

と、中の♀が外に出てしまいました。あわてて♂も後を追った様子です。 卵は大丈夫でしょうか?
カワラヒワP1050566  カワラヒワP1050568

4分後、♀は戻ってきて座りました。
カワラヒワP1050588

しばらく彼らの撮影はお預けです。側を通る時も、刺激を与えないようにしなければなりませんね。

代表M







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