三国丘陵の自然を楽しむ会ブログ

福岡県筑紫野市と小郡市、それに佐賀県基山町にまたがる三国丘陵の里山の自然を楽しく観察する「三国丘陵の自然を楽しむ会」のブログです。
湿地
ここのところ、雨が降らないので、湿地はひび割れていました。そのおかげで、きっと色んな成分が凝縮されているのでしょうね。ルリシジミがきていました。  
ルリシジミP1030362

サジオモダカにはアブラムシがいっぱいついていました。 花が咲き始めていましたが、この部分がやはり養分が一番多いところなのでしょう。
サジオモダカRIMG0054

ホソミオツネントンボとハラビロトンボです。ハラビロトンボは羽化ガラにとまっていました。
ホソミオツネントンボP1030364  ハラビロトンボRIMG0057

ハラビロトンボのバックには、コウガイゼキショウの仲間が群生していました。
その一部に妙に膨れた部分がついているものがありました。 どうやら虫こぶのようです。
コウガイゼキショウの仲間RIMG0049  コウガイゼキショウの仲間1

中を拡大してみました。 驚きました。キジラミの仲間がいました。キジラミは樹木につくものとばかり思っていましたが、こんな湿地の植物にもちゃんと決まった種がついているのですね。 
コウガイゼキショウの仲間の膨れた部分  キジラミの仲間

日本原色虫えい図鑑で調べましたら、E-003 コウガイゼキショウメニセハナフシというものがありました。
ヒラズキジラミ科Livia jesoensis(Matsumura,1908)によって作られる虫こぶでした。年1世代だそうで、3月下旬から4月上旬に産み付けられた卵から孵化した幼虫が、6月中旬から7月下旬に羽化するそうです。成虫で越冬とのこと。随分成虫でいる期間が長いですね。

代表M







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黒っぽいジョウカイボン?
庭のフェンス際に押し寄せてくるクズ。その葉っぱの上になんだか変わった虫がのっかりました。
なんだこれ?RIMG0006

黒っぽいジョウカイボン? 逃げるかな?と思いながらもそっとクズの葉を近づけたけれど、でろ~んとおくつろぎの様子。 なんだこれ?RIMG0010  お顔RIMG0016

ニホンホホビロコメツキモドキという名前のようですね。メダケに産卵するとありました。

こちらは、ジョウカイボン。大物を捕まえました。
ジョウカイボンRIMG0039

捕まえたついでに・・・・ ガマが捕まえた?
ガマの雄花穂と雌花穂には毎年こんな光景があります。ヒラタアブの仲間がくっついたまま死んでいます。いったいどうしてなんでしょうね。
ヒラタアブの仲間P1030366  ヒラタアブの仲間RIMG0063
ガマRIMG0059

代表M

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観察会の後
5月5日の観察会のブログ「ツツジの花にはカラスアゲハ…」を読んで以前から気になっていたツツジの花のつくりを見てみることに。濃いピンク色のツツジの花が根元からぽろっと落ちているのを拾ってきてみると雌しべ以外、ラッパ型の花びらと雄しべが1セットになっていました。雌しべは子房とつながっていて、花と一緒には落ちないのだと分りました。

花を正面から見て一番上の花びらに他の花びらとは違う濃い色の模様がありさらにその濃い部分は花びらを裏側から指でつまんだみたいに狭くなっています。こうして濃い色と模様で、おいしい蜜はここだよーと虫に知らせるのですね。

花の根元を少しだけ切断してみました。
CIMG6957.jpg  CIMG6953.jpg

なるほど、星型の上の部分だけほかより狭いです。口が細くて長い昆虫だけがこの奥にある密にありつけるわけですね。 舐めてみると、こんなに!と驚くほど甘かったです。

そして雄しべを見てみると全部で10本。長いのが4本、少し短いのが4本、さらに微妙に短いのが1本、明らかに短いのが1本です。
CIMG6950.jpg

この明らかに短い1本だけは蜜に通じる狭くなった筒状の部分にしっかり挟まっていて他の9本のように簡単にバラバラにはならず花びらと一体化したようになっていました。

雄しべはみな別々の方角を向いていて、しかも花粉はマツヨイグサと同じように細い糸でつながったチェーンみたいに出ています。虫がどの角度からきてもその体に確実に花粉をくっつけて運ばせる戦略なのでしょう。
植物の子孫を残す仕組みには感心するばかりです。

レインボー
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スイカズラとヒラタアブの仲間
スイカズラの花の季節となりました。花の付け根には甘い蜜が入っています。この花の名前は、「吸う蔓」からスイカズラになったという説もあるようですね。受粉が終わった花は黄色くなっています。 ツボミから開いてすぐは白で、その後黄色に変わります。金銀花の由来でもありますね。
スイカズラRIMG0264

アゲハチョウなど長い口吻をもったものは、この奥にある蜜が吸えますが、マルハナバチは体が大きすぎて、蜜には届きません。見ていたら、この丸っこいハチは、花粉だけ、媒介させられているように見えました。でも、こういった大きなハチは花の根元に噛み付いて、盗蜜することもあるそうです。

さて、花を見ていたら、小さなヒラタアブの仲間がやってきました。まずは動画をどうぞ。
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何度も何度も雄しべに近づいて、ぶら下がって舐めています。花粉がでている雄しべだけを狙っています。
ヒラタアブRIMG0262

ひょっとしたら、スイカズラはこの小さなアブに花粉を盗まれているだけかもしれないと思ったのですが、こうやって止まりそこなった時なんかも、花粉の粒が飛び散って雌蕊についているのかもしれないですね。

せっかくなので、拡大してみました。まずは雌蕊の先です。小さな花粉の粒がついています。
雌蕊の先RIMG0283

こちらは、ヒラタアブが狙っていたような花のものです。雄しべの先の花粉袋が開いてすでにだいぶ花粉がなくなっています。
雄しべの先RIMG0284

一方こちらは、まだ花粉袋が開いていないものです。 楊枝の先で破いてみました。
開いたばかりの花RIMG0282

開いていない雄しべの先RIMG0285  花粉袋の中RIMG0289

見ているうちに、ヒラタアブはどんな味を感じているのだろうと、味見をしたくなりました。う~ん、少し甘みがあるような・・・・。やっぱり根元の蜜の方がおいしいですね。

代表M




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5月5日の観察会
五月晴れという言葉が似合うようなお天気でした。初参加の方々や、久しぶりにおみえになった方など、なごやかに観察が始まりました。そこここで、小さな輪ができます。質問する人、答える人、生物の戦略などを聞いて感心する人など様々です。
kannsatuRIMG0084.jpg  kannsatuRIMG0087.jpg

ツツジの花にはカラスアゲハがきていました。蝶の鱗粉が光ってきれいです。 皆、様々なものをじっくり見る、そういう習慣がついてしまいました。
karasuagehaRIMG0103.jpg  kannsatuRIMG0092.jpg

初参加のMちゃんが見つけてくれました。ゴホントゲザトウムシというそうです。
gohontogezatoumushiRIMG0111.jpg

資料館のバックの森林の色をご覧ください。今が盛りのコジイの花です。敷地内にも何本もあるので、香りがぷ~んと漂ってきました。
kojiinoiroRIMG0116.jpg  

丘の上のノイバラです。キリギリスの仲間の幼虫や、サシガメの仲間の幼虫など、昆虫たちが沢山きていました。
kirigirisuRIMG0039.jpg  sashigameRIMG0027.jpg

久留米のGさんが、簡保跡地のイスノキのゴールをまとめて見せてくださいました。
イスノキの虫こぶ

こうしてみると、色んなゴールがありますね。どれもアブラムシが作るゴールということですが、全部種類は違うそうです。空ゴールを利用している虫の中に、トックリバチがいますね。びっくりしました。
久留米のGさん、ありがとうございました。

連休にもかかわらず、参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

代表M
観察会 | コメント(3) |permalink
初夏を前に 12.5.5
明日5月5日は立夏です。
そして5月三国観察会の日です。
私はお仕事で欠席です(すみません)。

代わりに(?)初夏の香りのする写真を貼るです。
5月になってから肥後の国でのものです。
またまた三国以外のところですみませんです。
まずはアマサギ。
1205amasagi2498.jpg 1205amasagi_flying2538.jpg
ゲンゲ畑を集団で泳ぐようにあっちこっち動いていました。何かウミアイサみたい。飛んだらどうしてもアマサギですね。
んで、こちらはチュウサギ。三国でも見られる夏の鳥ですね。
1205chusagi_flying2409.jpg

木々も花や青葉が何とも言えない色の組合せで、この季節ならではで美しい~。
120502kobanogamazumi2350.jpg 1205aodamo_hana2302.jpg 120502azuchigumo_hanaikada2360.jpg
こちら↑は左からコバノガマズミ、アオダモ、ハナイカダ(♀)の花です。白系ばっかりでしたね。
ハナイカダの花ではアズチグモが仕事中です。

こちら↓は若葉いろいろです。
アラカシ、モミジウリノキ。緑でもかなり色合いが違いますね。
1205arakashi_wakaba2559.jpg 120502momijiurinoki2383.jpg
120502shirodamo_wakaba2373.jpg 120502tabunoki_wakaba2390.jpg
こっちは金のシロダモと赤のタブノキ。いずれもクスノキの仲間です。
ぜひ三国でも見つけて若葉を触ってみてくださいね~。

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マンリョウの幹に産卵するコバチの仲間
庭のマンリョウの幹にここのところコバチの仲間がはりついています。チョコチョコ方向を変えては産卵しているようです。
まとわりつくコバチRIMG0089 コバチの産卵RIMG0098

動きがおもしろかったので、動画にしました。縦の幹では、撮影が難しかったので、幹を横倒しにして撮りました。
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この幹の中に何匹もいるのは、小さなゾウムシの仲間です。以前このブログでも紹介しました。幹の、少し膨れたコブのようになっているところで、今の時期は繭をつむぎ、その中で蛹になっています。 下の画像の白い↑の先が繭です。右の画像はその拡大です。薄い黄色の絹糸のような細い糸でつむがれた繭です。繭の周りには、細かな木屑でしょうか、それとも糞でしょうか、茶色い粒々で覆っています。
マンリョウの幹の中のゾウムシの繭

別の枝をそっと折ってみたら、蛹が飛び出してしまいました。やはり黄色い色をしています。
マンリョウの幹の中のゾウムシの蛹

頭部から腹部にかけての下面に、何か同色の別物が付いているようにも見えます。ハチの幼虫でしょうか? それとも、まったく違うものなのでしょうか? 画像を拡大してみて気がつきました。その場でファーブルを使えば良かったのですが、今となってはしょうがありません。

このゾウムシがどんな成虫になるのか、見てみたいのですが、寄生蜂もせっせと卵を産んでいるようなので、成虫になれる数は案外少ないのかもしれません。

ゾウムシの蛹に産卵するコバチで検索していたら、おもしろい文献がでてきました。興味のある方はどうぞ。
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_240313_j.html

代表M
昆虫(アリ、ハチ、ハエ) | コメント(2) |permalink
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