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三国丘陵の自然を楽しむ会ブログ

福岡県筑紫野市と小郡市、それに佐賀県基山町にまたがる三国丘陵の里山の自然を楽しく観察する「三国丘陵の自然を楽しむ会」のブログです。
クヌギの木で
立夏が過ぎてひと月ほど経ちました。
ということで、仲夏に入りまして、いよいよ暑くなってまいりました。
夏と言えばクヌギなど樹液が出ているところには多くの昆虫がやってきます。
先日こんなチョウを見ました。
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逆光でアレなんですが、これ、スミナガシというタテハチョウの仲間のチョウです。
久々に見ました。ラッキー。
名前の通り、墨をモワッと流したような渋い和風のテイストです。
このチョウの幼虫はアワブキの仲間の葉を食べますので、普通なら近くにそれがあるのですが、ここ(佐賀県の海岸線)では見かけたことがありません。きっと山辺から風に乗って飛んできたのでしょう。

そもそもコナラなどの木から樹液が出るのは
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こういうの(写真はオオスズメバチの女王)がやって来て、巣の材料にすべくガシガシと樹皮を噛み砕いて持って行くからなんです。
傷つけられた木が流血しているような感じでしょうか。
砕いた木の粉が樹液でペースト状になったところを丸めて持って行く仕組み。

こうしてできた樹液の泉にスミナガシやいろんな虫などが寄って来るというわけです。
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左はルリタテハ、中と右はノコギリクワガタ他ですね。

樹液を出す木はコナラやクヌギだけじゃなくて他にも多くあって、樹種に関わらずいろんな虫が寄ってきます。
でもまあクヌギやコナラは椎茸のホダギなどの目的でよく植えてありますし、樹皮や葉っぱの感じで分かりやすい木でもありますので、見つけておいて、隙あらば見てみるということを続けていると、きっと新たなものが見られるでしょう。
三国でもしっかり見られる風景ですし。
ただし、スズメバチは付き物ですから、あくまで遠巻きに静かに観察してくださいね。
観察を続けるうちにスズメバチの生態もわかってくれば危険回避にも役立ちます。

○管理人M
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勝手に連動テングチョウ
今週はテングチョウを大量に見ましたんで「三国ブログにアップしーよー」と思ったら久留米のGさんがテングチョウ記事を!
カブるもんですねー(汗)

今年はテングチョウのオモテ年ちゅうか、大当たりなんでしょうか。
鹿児島県でなんですけど、そりゃもういましたとさ。
数100頭は見ました。おかげでエノキというエノキは葉っぱがチュルチュルで何の木かよーわからんようになってました。
中でも大漁の場所があって、
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こんなふうでした。わかりますかぁ?
山辺の資材置き場跡のようなところでコンクリート破片とか花崗岩崩れみたいなのがあつような裸地です。
赤いのはホルトノキの落ち葉でしょうか。その合間に茶色っぽいのが点々とありますが、これが全部テングチョウ。
ここだけでも100頭くらいいましたが、どこへ行ってもとにかく飛んでいるのは主にこれでした。
他のチョウも好調だったんですが占有度ブッチギリでした。
いわゆる大量発生ではないかと思います。
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下2枚をご覧くだされば「天狗蝶」の名の由来がわかると思います。
触覚を地面に向けてミネラルを貪っているのでしょう。
車の窓を開けて止めてしばらくすると車内で4-5頭飛び回ってるし。こういうのは初めてですね。

三国あたりでもそう珍しいチョウでもなく普通にいますが、それほど大量にいませんし、幼虫の食べ物がエノキなどといった「樹木」で、高いところにもよくいますので、それほど目につかないのかもしれません。小さめですし、翅を立てていると地味ですしね。
見上げる木々の枝先によく止まってます。地面にもよく降ります。車にも割とよく止まります。
せっかく記事で話題になりましたんで見つけてみてくださーい。

○管理人M
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私は誰でしょう?
①5月1日九歴裏のフェンスに2cmほどの青虫がぶらさがっていました。
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②翌日蛹になりました。
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③5月12日無事に羽化しました。
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ナシケンモンが羽化
昨年11月6日三国で、アカメガシワにとまっていたナシケンモン(ヤガ科ケンモンヤガ亜科)の幼虫を持ち帰りました。
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飼育容器の中ですぐに繭を作り、冬を越して3月17日に羽化しました。

この種名は、蛾の前翅に剣状の斑紋があり、幼虫が梨の葉を食べる(加害)ことに由来しているそうです。

幼虫は、様々な植物の葉を餌にするようで、三国でもあちこちの植物の葉にとまっているのが見られました。そして、ヤガの仲間では珍しく毛虫型の幼虫です。また、ケムシの色彩には変化が多いようです。

3月17日の朝、飼育容器を覗いたら、地味な色の蛾が羽化していました。羽化後に、食草で作られたマユをあけてみると、中には少し縮れた蛹殻がありました。
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蛾の斑紋をよく見ても、剣状はよくわかりませんでした。黒っぽい顔面と大きな複眼が、異様な感じでした。
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久留米のG
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クワコの繭
みなさんは、クワコという昆虫をご存知ですか。では、カイコはどうですか。そうです、クワコはカイコの祖先昆虫と考えられています。
クワコがカイコと異なる特徴は①行動が活発であること②成虫が飛翔すること③幼虫時の斑紋が暗色を呈すること④擬態をすることなどが知られています。(以上「クワコの形質特性」九大 伴野 豊より/ 蚕糸・昆虫バイオテック79(2) 87~95(2010))
冬に葉の落ちたクワの木に、白い小さな繭がぶら下がっているのをご覧になった方は多いかもしれませんが、秋の終わりに羽化したクワコの蛾を見た人は少ないと思います。

10月24日と11月6日に、久留米市善導寺の筑後川の河川敷に自生している桑の木を見て回り、合わせて桑の木27本から17個の繭が採集できました。
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画像は左から・河川敷のクワの木 ・枝につくクワコの繭 ・採集した繭

皆さんに、中の蛹を見てもらおうと24日に採った7個の繭を切開したところ、5個の蛹は死んで硬くなっていました。
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画像は左から・クワコの繭の大きさ ・クワコの繭と蛹 ・死んだ蛹

残りの繭から11月18日に2頭のオスが羽化しました。たまたまかもしれませんが、こんなに蛹の事故率が高いとは思いませんでした。
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画像は左から・繭に止まった成虫 ・蛾のアップ

この時期に羽化した成虫はすぐに交尾・産卵後に死に、その卵が冬の寒さを越して春に孵化してきます。

久留米のG
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