三国丘陵の自然を楽しむ会ブログ

福岡県筑紫野市と小郡市、それに佐賀県基山町にまたがる三国丘陵の里山の自然を楽しく観察する「三国丘陵の自然を楽しむ会」のブログです。
ヒメカゲロウ科の幼虫の孵化
6月1日の夜、庭のコナラの葉裏にヒメカゲロウの仲間(黄色矢印)が止まっていました。すぐそばの葉にももう1匹(黄色矢印)。フラッシュをたいたところ、手前の葉に5cmほどの糸が(赤矢印)あるのに気がつきました。糸には点々と卵のようなものがついていました。
ヒメカゲロウの仲間-1 卵みたい-2

3日の朝、「あっ、忘れてた」、と観察会の前に画像を撮ると、こんな感じ。これは絶対卵です。きっと葉裏にいたヒメカゲロウのものでしょう。
多分ヒメカゲロウの仲間の卵-3

4日の午後、卵が赤っぽくなっていたので、これは生まれるかも、と15時過ぎに見てみると、すでに1匹孵化していました。(黄色い矢印) 風が強く、揺れ方もすごいせいか、別の卵にしがみついています。
ヒメカゲロウの仲間の孵化-4 ヒメカゲロウの仲間の孵化-5

その後、糸の一方の端が葉から外れてしまったり、また絡まったりしましたが、結局ほとんどが孵化して無事に葉表を歩いていきました。

1匹だけ、じっとしてくれたのが、これ。ヒメカゲロウ科の幼虫と孵化した卵の殻と糸です。可愛いですね。
ヒメカゲロウの仲間の孵化幼虫-6

代表M




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落ち葉にいたヤスマツアメンボ
雨上がりの庭、落ち葉の上にアメンボがじっとしていました。 天拝山で見たヤスマツアメンボによく似ています。先ほどの雨で降り立ったのかもしれません。 腹側を見てみると、腹部第7節に黒い班がありました。ヤスマツアメンボの♂に間違いないようです。
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水の上を押しながら進む推進力を生み出している脚の付け根、太いですね。さすがです。顔はやっぱりカメムシさんです。
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落ち葉の上に戻すとしばらく、あちこち動いていましたが、ふっと飛び去りました。

コナラの葉にはアシナガオトシブミの♂がいました。ヒメクロオトシブミと比べると大きいですね。この黒と赤のコントラスト、とってもきれいです。食痕も、ヒメクロオトシブミと比べると、豪快です。 画像の左がアシナガ、右がヒメクロの食痕です。ぼけてる黒いものがヒメクロオトシブミです。
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ついこの間まで越冬中で枝にしがみついていたオジロアシナガゾウムシも動きだしたようです。コナラの葉にとまっていました。こうやってみると野鳥の糞のように見えます。拡大してみたら、背面の端のほうにダニが2匹しがみついていました。一冬ついていたのでしょうか、それとも動き出してからでしょうか?
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虫たちで賑やかになって、コナラの葉も、これから誰かさんの食痕だらけになることでしょう。

代表M



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タイワントビナナフシ
27日、壁に枯れ草のようなもがついていました。タイワントビナナフシです。 庭では2014年にも幼虫を見ています。
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捕まえようと首のところを持とうとしたのですが、バタバタ暴れて、おまけに他のナナフシとくらべると、華奢なので、指の力の入れ具合が難しい感じでした。 口器はこんな感じです。せっかくなので、翅も広げてもらいました。
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指でつまんだせいで、臭いをつけられてしまいました。ゴボウに近い臭いでしょうか。カメムシほどひどくはありませんが、ちょっと癖のある臭いでした。

タイワントビナナフシは20年ほど前に成虫に卵を産んでもらって、次の世代を育てたことがあるのですが、当時はほとんど写真を撮っていませんでした。それで、しばらく飼育してみることにしました。
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彼らは夜行性、昼間はほとんど動きません。でも、朝、雨にぬれたコナラの新芽を入れてやると、すぐにやってきて、まず水を飲みました。葉の上をいそがしく前後左右に首を動かしながら、水を吸って?いました。なんだか龍のような顔ですね。喉もからから、お腹もすいていたようで、その後、若葉を3分の1枚程食べました。
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容器を見ると、網に5mmほどの卵が1個産み付けられていました。このナナフシは単位単為生殖なので、すべて♀です。
ナナフシの仲間は、卵をばら撒くのですが、このタイワントビナナフシは粘着性の物質で、枝などに卵をくっつけます。多くの昆虫がいっぺんに卵を沢山産みますが、このナナフシは一晩に1個~3個ぐらいを産んでいた記憶があります。
taiwantobinanafushi tamago-6

もう少し飼育を続けるつもりです。

代表M









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初夏から中夏
初夏とかいう言い方は旧暦(太陰暦)のもので馴染があるようなないようなだと思いますが、立春が節分の頃、立秋がお盆前と思っておけばあとは3か月ごとに春夏秋冬が、さらに1ヶ月ごとに初、中、晩と割り振ってあるだけでだいたい全部です。
「中秋の名月」というのが一番親しみのある使われ方というか今も残っている名残でしょうか。
普通に都会生活をする上では使わなくてもいい定規かもしれませんが、都会だろうが田舎だろうが森だろうが海だろうが地球と野生は回っていて、そういうことの上に都会生活が成り立っているわけですから、知っていて損はないものですよ。
実際野生生物の暮らしを見ていると、まさにそんな定規が当てはまることもよくあります。

ちゅうわけで、今は6月初旬ですから、定規的には5/8頃に夏になって(立夏)ひと月経ったわけだから中夏になる頃だということになるわけです。夏と言えば多くの生物の繁殖期。そんな中でたまたま写真が撮れた虫たちの様子をどうぞ。
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○管理人M
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草むらのバッタ
9月、ススキのある草地では、ツチイナゴの幼虫がススキの穂にかじりついていました。
ツチイナゴ-1 ツチイナゴ-0

そんな草地の一角、草丈のある場所にショウリョウバッタとよく似ていると言われる、ショウリョウバッタモドキの♂を見つけました。
大きなツチイナゴの幼虫に比べると、とてもスレンダーですね。
ショウリョウバッタモドキ-1 ショウリョウバッタモドキ-2 ショウリョウバッタモドキ-3

10月の初め、ツチイナゴはもうススキの穂にはいませんでした。かわりにヨモギの花にかじりついていました。
ツチイナゴ-7

そして、10月末、ツチイナゴはクズの葉にいました。
ツチイナゴ-6

同じ一角の日当たりのよい杭に、ショウリョウバッタモドキの♀を見つけました。やっぱり♀は大きいですね。手を近づけると、裏側に回りました。彼らはいつもこんな風です。それでもすぐにまた元の場所に。日陰は寒いので、陽だまりが良いのでしょう。おかげでマクロで撮ることができました。
ショウリョウバッタモドキ-4 ショウリョウバッタモドキ-5

しつこく近づくと、逃げ出しました。やっぱり茎にとまります。そういえば、地面に下りているのを見たことがありません。
ショウリョウバッタモドキ-6

ショウリョウバッタとは体型が随分違いますね。地面から後ろ脚でピョンと跳ねて飛ぶショウリョウバッタとは、とまる場所も違うようです。
ショウリョウバッタ

週末は寒くなりそうですね。ツチイナゴは成虫で越冬しますが、他のバッタたちは冬は越せません。秋の深まりとともに、バッタたちの姿が消えていきます。

代表M


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